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細工谷遺跡

更新日:2月25日

細工谷遺跡(さいくだにいせき)は、大阪市天王寺区の細工谷、筆ケ崎町、堂ケ芝に広がる古代の遺跡です。1996年の発見以来、飛鳥時代から奈良時代(7~8世紀)にかけての多くの遺物が出土しています。

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特に注目すべきは、奈良時代の溝の底から出土した「和同開珎」の枝銭です。これは鋳型から取り外されたままの状態で発見され、全国でも唯一の貴重な資料とされています。


また、近くの大きな井戸からは「百済尼」「百尼」「尼寺」と墨書された土器が見つかり、この地に百済尼寺が存在したことが明らかになりました。百済尼寺は、朝鮮半島の百済からの亡命者が建立した寺院と考えられ、周辺には百済寺なども存在し、当時の政治・経済・文化の中心地であったと推定されています。


さらに、古墳時代後期から奈良時代にかけて、導水用の深い溝が掘削され、その中から多くの遺物が出土しています。これらの発見は、古代の天王寺区が海外との交流や最先端の技術・情報の集積地であったことを示しています。


まさか住んでいた場所の地下深くにこんな歴史的遺物があったのは驚きでした。 夏には地蔵盆があり、ここで子供たちにお菓子が配られます。



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